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粕谷栄市をめぐって

先日本屋に行ったら、思潮社から「続粕谷栄市詩集」というのが例の詩文庫から出ていて、おまけに豪華なオリジナル詩集として「遠い川」というのが出ていたので、思わず両方とも買ってしまった。まだちゃんとは読んでいないが、相変わらずの粕谷ワールドのようだ。読むのが楽しみ。ハガキ一枚に収まりそうな、ダークな散文詩ばかりなのだ。

これまで粕谷について思ったことを断片的に書き連ねてみる。

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岩波の「完訳アンデルセン童話集」シリーズのどれかに、「アマーガーのやさい売り女にきくがよい」という物語が含まれているらしい。また、同じくデンマークの19世紀の作曲家、ハンス・クリスチャン・ロンピに、「アマーガーの守り人」という曲があるようだ。キェルケゴールもデンマークの人であるから、アマーガーというのは、デンマークのどこか、豚か野菜のある農村的なところなのだろうか。ネットで調べても上記以外にほとんどヒットがなく、そうなると却って神秘的な場所のように思われてくるのであった。
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粕谷栄市にはヘビーメタル的なところがあるかもなあ。EarthのHexのジャケット写真なんて米南部の邪教の教会を連想させるしその一曲「Land of Some Other Order」なんてまさに粕谷的。
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粕谷栄市は古河市から一歩も出ない人らしいが、デンマークのアマーガーの風景やこのearthが提示する風景など、田園の陰惨と恍惚みたいなものを通じて世界と繋がってる気がする。
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by kotoba1e | 2010-12-12 02:22 | ことばと表現
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