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ちいさなシンセ

 学研「大人の科学マガジン」別冊の「シンセサイザー・クロニクル」を入手。記事も素晴らしいが、おまけがなにより素晴らしい。本物のアナログ・モノフォニック・シンセサイザー「SX-150」が付いてくるのである。これが3000円台とは! シンセサイザーというと、ピコピコ電子音という印象があるが、こうした素朴な回路が鳴らす音は、思いがけず荒っぽく、そして可愛い。食肉目の小型獣という感じだ。
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 勢いで、ニンテンドーDSをシンセサイザー化するソフト、「KORG DS-10」も購入。これも凄いものだった。これは「SX-150」と違って、アナログ回路をコンピュータ上でシュミレートするというもの。シーケンサーが内蔵されていて、プログラムして自動演奏させるのが基本だが、KORG お得意の「KAOSS PAD」が付いていて、即興的にフレーズを乗せることも出来、ライブにも使えそうである。こちらは4800円で、よくできたロボットのよう。
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 この両者、性格は全く正反対といっても良いが、逆にお互いの足りないところを補うあうような関係でもある。「SX-150」はリアルタイム性が魅力。「DS-10」はプログラムして組み立てる面白さだ。この2つは同時にステージで使えるだろう。
 それにしても、全く違う方法を取りながら、ともに古典的な「アナログ・シンセサイザー」の復権を目指しているところが面白い。

 ホーメイは、口の中で波形操作を行う技術であるから、ある意味シンセサイザー的である。口琴も電気要らずのシンセサイザーのような音を出す楽器であるから、敷居は低かった。どうしてこういうものを調べているのかというと、ホーメイのソロで鳴らすドローンが欲しいのである。馬頭琴やイギルを使う人が多いのだが、そういうのができないので目を付けたのがこれなのだ。
 イギル並みのあやうい倍音をゆったりと揺らせるようなものがバックに欲しい。しかも自分で操作できるようなもの。
 11月にライブをすることになりそうだ。それまでに十分戦略を練っておこうと思う。
by kotoba1e | 2008-08-18 01:29 | 喉歌入門記
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