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天台声明

 京都造形大学の劇場「春秋座」にて、天台声明を鑑賞。「日本芸能史」という連続講座の一環なのだが、特別に聴講させてもらった。
 大僧正即真尊龗師率いる僧侶は他四名。そこから立ち上ってくる声はその人数を超えるものだ。声と声の間に、低い笛のような声が揺れていたりする。これは倍音のなせる技なのだろう。
 緩慢な声のゆらぎにあわせて、身体の中の何かが動いている感じがした。声の抑揚が高まっていくと、神経管かなにかの細胞の鞭毛が一斉に上の方を向く、というような感じだ。たまりません。
 あえて響かないように作られた銅鑼(鐃(にょう))などの打楽器は不思議だ。
by kotoba1e | 2008-04-28 23:00 | 喉歌入門記
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