お見舞い
昨年末に入院した義父のお見舞いに、家族で行ってきた。
それまで元気だったのが、ほとんど急に、ものを握れなくなり、立つこともできなくなったのだという。ひどいときには目蓋も垂れ下がり、明瞭に発音することすらおぼつかなくなったとのこと。全身の筋肉から力がなくなったということなのだった。 どうやらギラン・バレー症候群が疑われるということで、担当のお医者さんの機転で、正月休み明けになる検査結果を待たずに、大急ぎでグロブリンの大量投与が行われた。これが奏効したようだ。 今日顔を見たところでは、少し元気がない感じはしたけれど、普段の義父とそう変わらない感じだった。最も重かった頃のことはなかなか想像できなかったが、本人からお話をうかがうと慄然とする。 原因として考えられるのは、その前に打った新型インフルエンザ用のワクチンくらいしか考えられないという。調べてみると、インフルエンザワクチンの重篤な副作用の可能性としては、ちゃんと列記されているのだった。自分の末梢神経を抗体が攻撃してしまう自己免疫疾患なのだそうだ。どうやらインフルエンザウイルスと神経とに、似た構造の部分があって、抗体が勘違いして神経を攻撃するらしい。それで神経がいうことをきかなくなって、筋肉が動かなくなるというのだが、根治するための方法は見つかっておらず、難病という扱いになるようだ。重い場合には呼吸に必要な筋肉が動かなくなって死ぬこともあるという。 今年に入ってからの急速な回復を見ると、今後もそんなに怖がらなくても大丈夫そうな気もするが、完全に筋力が戻るかどうかは予断を許さないし、やはり生活には注意が必要になりそうだ。 インフルエンザワクチンのリスク、最近は取りざたされることが少ないが、改めて痛感することとなった。みなさんもお気をつけ下さい。
by kotoba1e
| 2010-01-12 01:39
| 日々のあれこれ
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