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銀の連休記(1)

9月19日
 昼、ギャラリースカボロへ。愛川咲子個展『散歩のあと』を見る。可愛いが、どこか壊れている。ストロークのスピード感が異様だったりする。ご本人も、そんな感じ。
 その後智積院で『風土と日本文化研究会』の仲間と待ち合わせて、京人形の『面庄』工房へ。彫刻家でもある岡本潤三さんから、創造の秘密を伺う。今の詩的な明るさに辿り着くまでのポートフォリオは、静かだが劇的なものだった。
 夜中。妻と子ども2人と私の計4名で京都駅へ。ホームでじゃがりこを食べた。佐渡島へ出発である。『きたぐに』の3階建ての寝台は、おそろしく狭かった。越後妻有のトリエンナーレにも、この列車でいったのだった。もう6年になるのか。

9月20日
 朝方新潟に着く。ジェットフォイル(水中翼船)に乗って佐渡へ。空中を飛んでいるおのが船の姿をみたいと思った。佐渡両津港に着くと昼だった。これからは路線バスの旅となる。
 この旅行はもともと、トキの大ファンである長男が計画したもの。まず新穂の『トキの森公園』へ。ケージを遠くから眺めるしかないのだが、トキの姿を見ることができた。今いるトキは、みな中国からやってきたものだが、同じNipponia Nippon。なんとなく世界は一つとか思う。
 その後昼間から温泉に入る。宿まで歩くことを試みるが途中で挫折。バスに拾ってもらって事無きを得る。バス停留所近所にあった酒屋は、荷物を置いてから行ってみると、閉まっていた。まだ6時台の出来事である。
 宿の都合で素泊まりということになっていたのだが、紹介されていた集落の料理屋が休業中であることが判明。急遽夕食をこしらえてもらうことになった。その後は部屋でトランプ「大富豪」に興じる。地酒は飲みそびれることとなった。
 
by kotoba1e | 2009-10-02 02:31 | まち・地域・場所
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